鉄道はどうなっていくのか考える本

日本の鉄道政策の議論は、趣味人、ローカルな利用者、立場に利用したい政治家が折り重なりかなり浮ついた部分で議論されることが多いと感じています。地に足の着いた議論はどのように可能なのでしょうか。
別に鉄道だけが移動手段なわけではないのだし、これからの鉄道を決して鉄道ありきな思考だけでなく、純粋に考えていくことはできないのでしょうか。

『政治・空間・場所改訂版 「政治の地理学」にむけて』の画像

1. 政治・空間・場所改訂版 「政治の地理学」にむけて

山崎孝史

政治の駆け引きのツールとしてポップに語られがちな鉄道政策ですが、もう少し地に足の着いた議論ができないか、といつも思います。
店舗立地から投票行動、外交政策まで様々な政治学、社会学的な現象を地理的位置関係から捉えようとする「政治地理学」のアイデアは、それなりに有用に思います。
あまりに複雑すぎるし、本当に地理的要因が関係しているのかわからないことも多くて学問的に成立しているのかは謎ですが、
地政学の言説よりはまだアカデミックな考え方を続けていたいという意志を感じる学問です。
ただ、あまり内容の無い本なので、ちゃんと政治学とか哲学とか学んでから読まないと、つかみどころのない本かも知れないです。

政治の駆け引きのツールとしてポップに語られがちな鉄道政策ですが、もう少し地に足の着いた議論ができないか、といつも思います。
店舗立地から投票行動、外交政策まで様々な政治学、社会学的な現象を地理的位置関係から捉えようとする「政治地理学」のアイデアは、それなりに有用に思います。
あまりに複雑すぎるし、本当に地理的要因が関係しているのかわからないことも多くて学問的に成立しているのかは謎ですが、
地政学の言説よりはまだアカデミックな考え方を続けていたいという意志を感じる学問です。
ただ、あまり内容の無い本なので、ちゃんと政治学とか哲学とか学んでから読まないと、つかみどころのない本かも知れないです。

『鉄道政策の改革 鉄道大国・日本の「先進」と「後進」』の画像

2. 鉄道政策の改革 鉄道大国・日本の「先進」と「後進」

斎藤峻彦

直近で刊行された本です。日本の鉄道を悲観しすぎることも、楽観しすぎることもなく冷静に海外と比較している本はなかなか出会わないように思います。「政策」という大局的な観点から鉄道を俯瞰する言説もあまり出回っていないので、珍しく「読める」鉄道ありきの本だと思います。
基本的な内容としては、上下分離方式だったり補助金投入の是非だったり、鉄道運営スキームを各国で比較して、日本の鉄道の進んでいる部分と遅れている部分を分析する構造になっています。

直近で刊行された本です。日本の鉄道を悲観しすぎることも、楽観しすぎることもなく冷静に海外と比較している本はなかなか出会わないように思います。「政策」という大局的な観点から鉄道を俯瞰する言説もあまり出回っていないので、珍しく「読める」鉄道ありきの本だと思います。
基本的な内容としては、上下分離方式だったり補助金投入の是非だったり、鉄道運営スキームを各国で比較して、日本の鉄道の進んでいる部分と遅れている部分を分析する構造になっています。

『私鉄3.0 沿線人気NO.1東急電鉄の戦略的ブランディング』の画像

3. 私鉄3.0 沿線人気NO.1東急電鉄の戦略的ブランディング

東浦亮典

鉄道政策を俯瞰する国の立場と違い、独立採算制を採ったうえで収益向上の道具として鉄道を実際に運営している鉄道会社の思惑はかなり違ったものだということを認識させられます。人口減少、デジタルトランスフォーメーションが進む中で通勤鉄道はもう、いらないんだ。鉄道はこれから、どうなっていってしまうのでしょうか。

鉄道政策を俯瞰する国の立場と違い、独立採算制を採ったうえで収益向上の道具として鉄道を実際に運営している鉄道会社の思惑はかなり違ったものだということを認識させられます。人口減少、デジタルトランスフォーメーションが進む中で通勤鉄道はもう、いらないんだ。鉄道はこれから、どうなっていってしまうのでしょうか。

『MaaSモビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ』の画像

4. MaaSモビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ

日高 洋祐/牧村 和彦

クルマ業界、IT業界に後塵を拝しながらも、鉄道会社も必死に食らいつくMaaS、先行する業界とは違い固定資産を多く持ち公共交通であるという特徴をどのように活用していくのかが楽しみです。
どれだけ鉄道業界はDoor to Doorの移動をシームレスに実現するMaaSに食いついていけるのかがこれからの見どころな気がします。
でも本当にMaaSが日本において定着するのか、という疑問はあまり払拭できませんでした。

クルマ業界、IT業界に後塵を拝しながらも、鉄道会社も必死に食らいつくMaaS、先行する業界とは違い固定資産を多く持ち公共交通であるという特徴をどのように活用していくのかが楽しみです。
どれだけ鉄道業界はDoor to Doorの移動をシームレスに実現するMaaSに食いついていけるのかがこれからの見どころな気がします。
でも本当にMaaSが日本において定着するのか、という疑問はあまり払拭できませんでした。

『選択と捨象 「会社の寿命10年」時代の企業進化論』の画像

5. 選択と捨象 「会社の寿命10年」時代の企業進化論

冨山和彦

湘南モノレールを運営することでおなじみみちのりホールディングス取締役の冨山さんの本。グローバルとローカルの視点で企業運営はどうあるべきかを説いており、これまでの企業再建の事例を振り返りつつ、何が成功して何が失敗したのかが著してあります。今も進む湘南モノレール再建がどうなるのか、そしてローカルな鉄道業界、グローバルな鉄道業界でどこを選び、どこを捨てるのか、誰がそれをやるのか。想像が膨らむ1冊でした。

湘南モノレールを運営することでおなじみみちのりホールディングス取締役の冨山さんの本。グローバルとローカルの視点で企業運営はどうあるべきかを説いており、これまでの企業再建の事例を振り返りつつ、何が成功して何が失敗したのかが著してあります。今も進む湘南モノレール再建がどうなるのか、そしてローカルな鉄道業界、グローバルな鉄道業界でどこを選び、どこを捨てるのか、誰がそれをやるのか。想像が膨らむ1冊でした。

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marui_chan_

ばらです。

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